「うちのエアコン、まだ動くけどもう15年も経ってるのよね…」そんな風に思っている方、結構多いのではないでしょうか?
最近の電気代高騰で、古いエアコンの電気代が家計を圧迫していませんか?
でも「まだ壊れてないのに買い替えるのはもったいない」という気持ちもありますよね。
今回は15年前のエアコンと最新機種の電気代を徹底比較して、買い替えの判断材料をお届けします。
15年前のエアコンってどのくらい電気を食うの?

15年前といえば2010年頃のエアコンですが、当時と今では省エネ技術に雲泥の差があります。数字で見ると驚くほどの違いなんです。でも「具体的にどのくらい違うの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
エアコンの電気代を計算するときに重要なのが「期間消費電力量」という数値です。
これは1年間エアコンを使った場合の消費電力の目安で、JIS規格で統一された条件で測定されています。
冷房は5月下旬から10月上旬、暖房は11月上旬から4月中旬まで、毎日18時間使用した場合の数値なんです。
実際の数字で比較してみましょう。14畳用エアコンで計算すると、結果は想像以上に大きな差が出ています。
15年前のエアコン(2010年頃)
期間消費電力量:約1,800kWh 年間電気代:1,800kWh × 31円 = 55,800円
最新エアコン(2025年モデル)
期間消費電力量:約850kWh
年間電気代:850kWh × 31円 = 26,350円
なんと年間で約29,450円もの差があるんです!これって毎月2,400円以上の違いということになりますね。「え、そんなに違うの?」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。
1日つけっぱなしにした場合の電気代
ペットを飼っている方や在宅ワークの方など、1日中エアコンをつけっぱなしにする場合はどうでしょう?夏場の1ヶ月間(30日)、1日18時間使用した場合で計算してみます。
- 15年前のエアコン:月額約4,650円
- 最新エアコン:月額約2,200円
月間で約2,450円、年間で考えると約29,400円の差になります。これは先ほどの年間計算とほぼ同じ結果ですね。
買い替え費用を考慮した損益分岐点

「電気代は安くなるのは分かったけど、エアコンって高いでしょ?元が取れるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いはずです。確かに最新エアコンは決して安くありません。
14畳用エアコンの相場
最新の14畳用エアコンの価格相場は:
- エントリーモデル:約8万円〜12万円
- ミドルクラス:約12万円〜18万円
- ハイエンドモデル:約18万円〜25万円
工事費込みで考えると、だいたい10万円〜20万円程度を見込んでおけば良いでしょう。
何年で元が取れる?
年間約29,450円の電気代削減効果があるので:
- 10万円のエアコン:約3.4年で元が取れる
- 15万円のエアコン:約5.1年で元が取れる
- 20万円のエアコン:約6.8年で元が取れる
一般的にエアコンの寿命は10〜15年程度なので、どのモデルを選んでも長期的には確実にお得になる計算です。
電気代以外にも注目すべきポイント

快適性の向上
最新エアコンの魅力は電気代削減だけではありません。温度制御の精度が格段に向上しているので、部屋の温度ムラが少なくて快適なんです。15年前のエアコンだと「エアコンの真下は寒いのに、離れた場所は暑い」なんてことがよくありましたよね。
最新機種は気流制御技術が進歩していて、部屋全体を均一に冷暖房してくれます。人感センサーで人がいる場所を感知して、そこに向けて風を送る機能もあります。
空気清浄機能の進化
花粉症やアレルギーをお持ちの方には特に嬉しい機能です。最新エアコンには高性能フィルターが搭載されていて、PM2.5や花粉、ウイルスなどを除去してくれます。
- プラズマクラスター機能
- ナノイー技術
- 光触媒フィルター
こうした技術により、エアコンをつけるだけで空気がきれいになるんです。15年前のエアコンにはこんな機能はありませんでしたからね。
運転音の静音化
深夜にエアコンをつけていても気にならないレベルまで静音化が進んでいます。寝室で使う場合や、小さなお子さんがいるご家庭では特に重要なポイントですよね。
買い替えタイミングの見極め方

こんな症状が出たら買い替え時
15年前のエアコンで以下のような症状が出ていませんか?
- 設定温度になかなか達しない
- 運転音が以前より大きくなった
- 異臭がする(カビ臭いなど)
- 水漏れが発生している
- リモコンの効きが悪い
- 冷暖房の効きにムラがある
これらの症状が複数当てはまるなら、故障する前に買い替えを検討した方が良いかもしれません。
夏本番前の買い替えがおすすめ
エアコンの買い替えは、需要が高まる夏本番前の5〜6月頃がおすすめです。この時期なら:
- 工事の予約が取りやすい
- 価格競争で安く購入できる可能性がある
- 新機種が出そろった後なので選択肢が豊富
逆に真夏になると工事待ちで1ヶ月以上かかることもあるので、計画的に進めましょう。
補助金制度もチェック
自治体によっては省エネエアコンの買い替えに補助金を出している場合があります。例えば:
- 東京都:最大21万円の補助(条件あり)
- 横浜市:購入費用の一部を補助
- 大阪市:省エネ家電買い替え支援
お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。意外と手厚い支援があるかもしれませんよ。
まとめ 長期的視点で判断しよう
15年前のエアコンの電気代は、最新機種と比べて年間約3万円も高くなってしまいます。買い替え費用を考慮しても、3〜7年程度で元が取れる計算です。
でも買い替えの判断は電気代だけでなく、快適性や健康面でのメリット、故障リスクなども総合的に考えることが大切です。特にペットを飼っている方や小さなお子さんがいるご家庭では、安定した温度管理ができる最新エアコンの方が安心ですよね。
「まだ動くから」という理由だけで古いエアコンを使い続けるのは、実は経済的にも損をしている可能性があります。この機会に、ぜひ買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
- 15年前のエアコンと最新機種の電気代はどのくらい違う?
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14畳用エアコンで比較すると、15年前のエアコンは年間約55,800円、最新機種は約26,350円で、年間約29,450円もの差があります。月換算では約2,450円の違いになり、1日つけっぱなしにする場合はさらに差が開きます。
- エアコンの買い替え費用は何年で元が取れる?
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年間約29,450円の電気代削減効果があるため、10万円のエアコンなら約3.4年、15万円なら約5.1年、20万円でも約6.8年で元が取れます。エアコンの寿命は10〜15年なので、どのモデルを選んでも長期的にはお得になります。
- 15年前のエアコンはいつ買い替えるべき?
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設定温度になかなか達しない、運転音が大きくなった、異臭がする、水漏れが発生しているなどの症状が出たら買い替え時です。また、夏本番前の5〜6月頃に買い替えると工事予約が取りやすく、価格面でもメリットがあります。自治体の補助金制度も活用しましょう。
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