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NHKのシールって何?玄関にある謎のステッカーを徹底解説

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引っ越し先の玄関に「NHK」と書かれた古いシールを見つけて、「これって何?」と疑問に思ったことはありませんか。

賃貸物件の場合、前の住人が残していったと思われるこのシール。「もしかして、受信料を払わないといけないの?」「勝手にはがしても大丈夫?」といった不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

実はこのシール、かつては重要な意味を持っていましたが、現在では廃止されているんです。

今回は、このNHKシールの正体や歴史、そして現在のNHK受信料との関係について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

目次

NHKシールの正体は「放送受信章」

玄関ドアの外側、特に表札の近くに貼られている「NHK」と書かれたシール。これを見たことがある方も多いでしょう。このシールの正式名称は「放送受信章」といいます。

放送受信章は、かつてNHKが受信契約を結んでいる家庭に配布していたものです。当時の日本放送協会放送受信規約では、「住居の入り口等の外部からみやすいところに表示するもの」と規定されていました。

つまり、NHKと契約している証として、玄関に貼ることが義務付けられていたんです。

このシールの主な目的は、NHKの職員が一目で契約の有無を確認できるようにすることでした。

集金や契約確認のために訪問した際、このシールがあれば「この家はすでに契約済み」とすぐに分かり、無駄な訪問を避けることができたわけです。

シールのデザインは時代によって変化していました。古いものは白地に青文字で「NHK」と書かれたシンプルなものから、カラフルなデザインのものまで様々。

中には「放送受信章」という文字や、契約年度が記載されているものもありました。

実は、このシールには防犯的な側面もあったんです。「NHKと契約している=きちんとした住人が住んでいる」という証明にもなっていたため、ある種の信用の証としても機能していたといわれています。

しかし、この放送受信章は2008年10月に廃止されました。現在では、新規契約をしてもシールが配布されることはありません。では、なぜ廃止されたのでしょうか。その理由を次に詳しく見ていきましょう。

なぜ放送受信章は廃止されたのか

放送受信章が廃止された2008年10月。この時期は、日本のテレビ放送がアナログからデジタルへと大きく変わっていく過渡期でした。この技術革新が、実は放送受信章廃止の大きな要因となったんです。

まず、最も大きな理由は、デジタル技術の進歩により、携帯端末で契約情報を確認できるようになったことです。

NHKの職員は、訪問時にタブレットなどの携帯端末を持参し、その場で契約の有無を確認できるようになりました。

わざわざシールを見なくても、住所を入力すれば瞬時に契約状況が分かるシステムが導入されたんです。

  • 携帯端末でリアルタイムに契約確認が可能に
  • データベースと連動した効率的な管理システム
  • シールの有無に関係なく正確な情報を把握

次に重要なのが、経費削減の観点です。2008年当時のNHK契約者数は約3,800万世帯。

仮に1枚10円としても、シール代だけで年間約3億8千万円もの経費がかかっていました。実際には、印刷費、配送費、管理費なども含めると、もっと大きな金額になっていたでしょう。

また、シールには以下のような問題点もありました:

  • 引っ越しの際の付け替えが面倒
  • 風雨により劣化しやすい
  • 偽造される可能性がある
  • プライバシーの観点から貼りたくない人もいる

環境への配慮も廃止理由の一つです。毎年大量のシールを製造・配布することは、資源の無駄遣いにもつながります。ペーパーレス化が進む時代の流れに合わせて、NHKも業務の効率化と環境保護を両立させる必要があったのです。

さらに、契約形態の多様化も影響しています。衛星放送の普及により、地上契約と衛星契約の区別が必要になりましたが、シール一枚では、どちらの契約なのかを示すことができませんでした。

このように、技術の進歩、経費削減、環境保護、業務の効率化など、様々な理由が重なって放送受信章は廃止されることになったのです。では、現在シールが貼られている家は、どういう扱いになるのでしょうか。

シールをはがしても大丈夫?適切な対処法

「古いNHKシールが玄関に貼ってあるけど、見た目も悪いし、はがしたい」そんな方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、シールをはがしても全く問題ありません。

放送受信章は2008年に廃止されており、現在では何の効力も持っていません。NHK側も、シールで契約の有無を確認することはなくなったため、はがしてしまっても契約や受信料の支払いに影響することはありません。

ただし、シールをはがす際にはいくつか注意点があります:

まず、賃貸物件の場合は、はがし方に気をつけましょう。長年貼られていたシールは、跡が残りやすくなっています。

無理にはがすと、ドアの塗装が剥げたり、跡が残ったりする可能性があります。

  • ドライヤーで温めてからゆっくりはがす
  • シール剥がし剤を使用する
  • 残った粘着剤は消しゴムや中性洗剤で除去

特に賃貸物件では、退去時に原状回復費用を請求される可能性もあるので、慎重に作業することが大切です。心配な場合は、管理会社や大家さんに相談してから行うのが安全です。

分譲マンションや持ち家の場合は、比較的自由にはがすことができますが、やはりドアを傷めないよう注意は必要です。また、古いシールほど粘着力が強くなっている傾向があるので、時間をかけて丁寧に作業しましょう。

はがした後の対応も重要です。シールをはがしたからといって、NHKとの契約が解除されるわけではありません。もし受信機器を持っていて、まだ契約していない場合は、きちんと契約手続きを行う必要があります。

逆に、すでに契約している場合は、シールをはがしても何も問題ありません。NHKの職員が訪問してきても、携帯端末で契約状況を確認できるので、シールの有無は関係ないのです。

中には、「シールがないと訪問が増えるのでは?」と心配する方もいますが、そんなことはありません。NHKは定期的に全世帯を巡回しており、シールの有無に関わらず訪問することがあります。

最後に、シールをはがすかどうかは個人の判断です。特に害はないので、そのまま残しておいても構いません。ただし、見た目を気にする方や、新しい生活を始めたい方は、思い切ってはがしてみるのも良いでしょう。

現在のNHK受信料システムについて

シールが廃止された現在、NHKの受信料システムはどのように運営されているのでしょうか。最新の情報を含めて、詳しく解説していきます。

まず、受信料の支払い義務について改めて確認しましょう。放送法第64条により、「NHKの放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、NHKと受信契約を締結しなければならない」と定められています。

受信設備とは、具体的に以下のようなものを指します:

・テレビ(据え置き型、ポータブル型問わず) ・ワンセグ・フルセグ機能付きスマートフォン ・テレビ機能付きカーナビ ・テレビチューナー付きパソコン ・その他、放送を受信できる機器

2025年1月現在の受信料は以下の通りです(月額): <ul> <li>地上契約:1,100円(年払い:12,780円)</li> <li>衛星契約:1,950円(年払い:22,680円)</li> </ul>

支払い方法も多様化しています。口座振替、クレジットカード払い、コンビニ払いなど、自分に合った方法を選択できます。また、6か月前払いや12か月前払いを選択すると、割引が適用されます。

重要な変更点として、2023年4月から導入された「割増金制度」があります。これは、不正な手段により受信料の支払いを免れた場合や、正当な理由なく期限までに受信契約を結ばなかった場合に、通常の受信料に加えて2倍の額を割増金として支払わなければならないという制度です。

NHKは現在、訪問活動の効率化も進めています。以前のような頻繁な訪問は減少傾向にあり、代わりにインターネットでの契約手続きが推奨されています。NHKのウェブサイトからは、24時間いつでも契約手続きが可能です。

また、受信料の免除制度も設けられています。生活保護世帯、市町村民税非課税世帯で家族構成員のいずれかが障害者手帳を所持している場合など、一定の条件を満たせば受信料が免除されます。

最近では、「チューナーレステレビ」の登場により、新たな議論も生まれています。これは、地上波や衛星放送を受信する機能を持たず、ネット配信のみを視聴できるテレビです。このような機器のみを所有している場合、現行法では受信契約の義務はありません。

今後も技術の進歩により、受信料システムは変化していく可能性があります。重要なのは、自分が所有している機器の種類を正確に把握し、法令に従って適切に対応することです。

最後に、契約に関する相談や問い合わせは、NHKのお客様センターで受け付けています。電話やウェブサイトから簡単に問い合わせができるので、不明な点があれば積極に活用しましょう。

玄関にNHKのシールが貼ってありますが、受信料を払う必要がありますか?

シールの有無と受信料支払い義務は無関係です。シールは2008年に廃止された「放送受信章」で、現在は何の効力もありません。受信料の支払い義務は、テレビなどの受信機器を設置しているかどうかで決まります。

古いNHKシールをはがしても問題ありませんか?

はい、問題ありません。放送受信章は既に廃止されており、現在は携帯端末で契約確認を行っているため、シールをはがしても契約や支払いに影響はありません。ただし、賃貸物件の場合は、ドアを傷めないよう注意してはがしましょう。

NHKのシールがあればNHK職員の訪問は来ませんか?

いいえ、シールの有無に関わらず訪問はあり得ます。現在、NHKは携帯端末で契約状況を確認しているため、シールで判断することはありません。定期的な巡回訪問は、契約の有無に関わらず実施されています。

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