海外旅行や長距離フライトでより快適に過ごしたい—そんな願いを叶えるのが座席のアップグレードです。
エコノミークラスからプレミアムエコノミーやビジネスクラスへの格上げは、フライト体験を大きく変える魔法のような存在。
しかし、このアップグレードは運任せではなく、実は戦略的に狙えるものなのです。この記事では、飛行機の座席をアップグレードする様々な方法を徹底解説します。
座席クラスの違い:アップグレードで何が変わる?
まずは各座席クラスの違いを理解しておきましょう。アップグレードで得られるメリットは想像以上です。
エコノミークラス
一般的な座席タイプで、最も手頃な価格帯です。
- 座席幅と前後の間隔は限られている
- 基本的な機内食とドリンクサービス
- 標準的な荷物許容量
プレミアムエコノミークラス
エコノミーとビジネスの中間に位置するクラスです。
- エコノミーより10〜20cm広い座席間隔で足元に余裕がある
- 一部の航空会社では専用チェックインカウンターが利用可能
- 優先搭乗や優先荷物タグが付けられることも
- エコノミーより高品質な機内食が提供される場合がある
ビジネスクラス
料金は大幅に上がりますが、それに見合った快適さがあります。
- 専用チェックインカウンターとラウンジの利用
- 大幅に広い座席スペースとフルフラットになるシート
- 高品質な機内食と充実したドリンクメニュー
- 優先搭乗と優先荷物取り扱い
- 荷物許容量の増加
ファーストクラス
最高級のフライト体験を提供します。
- 個室または半個室タイプの座席
- 専用ラウンジと一部では専用チェックインエリア
- 一流シェフ監修の食事とプレミアムドリンク
- パーソナライズされたサービス
- 最大限の荷物許容量
アップグレードの種類と方法
アップグレードには大きく分けて「有償」と「無償」の2種類があります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
有償アップグレード:確実に上のクラスへ
1. マイレージを使ったアップグレード
最も一般的で戦略的なアップグレード方法です。
メリット:
- 正規運賃より安くアップグレードできる
- 計画的に実行できる
- 特典航空券と比べて必要マイル数が少ない場合が多い
JALの例:
- 日本〜韓国・中国・グアム(片道):12,000マイル
- 日本〜北米・ヨーロッパ(片道):40,000マイル
ANAの例:
- 日本〜アジア(片道):10,000〜20,000マイル
- 日本〜北米・ヨーロッパ(片道):35,000〜40,000マイル
注意点:
- 予約した座席クラスに制限がある(割引運賃ではアップグレード不可の場合も)
- コードシェア便では利用できないことが多い
- アップグレード可能な座席数に限りがある
2. 入札(オークション)によるアップグレード
多くの航空会社が導入している新しいアップグレード方式です。
仕組み:
- 対象便の予約者に招待メールが届く、またはウェブサイトで確認する
- 希望の入札額を提示
- 出発前(通常48時間前まで)に結果が通知される
対応航空会社:
- JAL(Bid my Price)
- ANA(Bid for Upgrade)
- ハワイアン航空
- キャセイパシフィック航空
- ニュージーランド航空
- エティハド航空
- ルフトハンザ航空 など
成功のコツ:
- 最低入札額よりやや高めの金額を提示する
- 休暇シーズンよりオフシーズンの方が成功率が高い
- ビジネス層が少ない週末便は狙い目
3. 空港当日のアップグレード購入
チェックイン時や搭乗ゲートでアップグレードを購入する方法です。
メリット:
- 最後の空席状況によっては大幅割引の場合もある
- 座席の空き状況を確認してから決められる
対応航空会社:
- JAL(空港当日申し込みサービス)
- ANA(Upgrade One)
成功のコツ:
- チェックインカウンターで「アップグレード可能ですか?」と尋ねる
- 早めに空港に到着する
- Webサイトで事前に空席状況を確認しておく
無償アップグレード:運と戦略の組み合わせ
1. インボランタリーアップグレード(インボラ)
航空会社の都合によるアップグレードです。主にオーバーブッキング(予約超過)の場合に発生します。
選ばれやすい条件:
- 航空会社の上級会員ステータスを持っている
- 正規運賃(割引なし)の航空券を購入している
- 1〜2名での搭乗
- ビジネス目的と思われる服装や態度
- 早めにチェックインしている
確率を上げるコツ:
- 航空会社のマイレージプログラムに入会し、上級会員を目指す
- できるだけ早くチェックインする
- 清潔感のあるビジネスカジュアルな服装で搭乗する
- スタッフに対して礼儀正しく接する
アップグレード成功のための5つの戦略
1. マイレージプログラムを最大活用する
日常生活でマイルを効率的に貯める方法を取り入れましょう。
- クレジットカード連携:航空会社系列のクレジットカードを日常的に使用する
- ポイント交換:様々な提携店ポイントをマイルに交換する
- Pontaポイント
- dポイント
- JRE POINT
- タイムズポイント
- その他多数
- ボーナスマイルキャンペーン:定期的に開催されるキャンペーンをチェックする
2. 予約時の戦略的選択
- 割引率の高すぎない運賃クラスを選ぶ(最安値チケットはアップグレード対象外のことが多い)
- ビジネス客が少ない週末便や休日を狙う
- 新規就航路線や季節的に需要の少ない路線を選ぶ
3. 入札額の戦略
入札制度を利用する場合の入札額設定のポイント:
- 通常、エコノミーとアップグレード先の価格差の30〜50%が目安
- 最低入札額のすぐ上ではなく、20〜30%増しが効果的
- 移動距離が長いほど金額を上げる価値がある
4. 上級会員ステータスの獲得
航空会社の上級会員になると、無償アップグレードの確率が格段に上がります。
- 特定の航空会社に搭乗を集中させる
- ステータスマッチ(他社の上級会員資格を利用して申請する)を利用する
- 上級会員資格ツアーに参加する
5. 当日の行動戦略
- 空港には早めに到着する
- チェックインカウンターで直接アップグレードの可能性を尋ねる
- 搭乗ゲートでも最終的な空席状況を確認する
実際のアップグレード体験談
「入札額2万円でビジネスクラスへ!」 「東京-ニューヨーク線で、最低入札額の30,000円で入札したところ、通常差額約20万円のビジネスクラスにアップグレードできました。機内で横になって眠れたおかげで、到着後すぐに観光を始められました。」
「マイルを貯めてハワイへ家族旅行」 「普段の買い物をすべて航空会社提携カードで支払い、1年で家族4人分のハワイ行きエコノミーからプレミアムエコノミーへのアップグレードに必要なマイルが貯まりました。子供を含む長時間フライトでは座席の広さが快適さを大きく左右します。」
まとめ:最適なアップグレード方法の選び方
アップグレードの方法は多岐にわたりますが、以下の観点から自分に合った方法を選びましょう。
- 確実性重視:マイレージを使ったアップグレードが最適
- コスパ重視:入札制度を利用したアップグレードがおすすめ
- 柔軟性重視:当日アップグレードを試みる
- 長期戦略:上級会員ステータスを目指し、無償アップグレードの確率を上げる
飛行機の座席アップグレードは、単なる運の良さではなく、知識と戦略の組み合わせで成功率を高められます。特に長距離フライトでは、快適な座席で過ごせることによる体力温存効果は計り知れません。この記事の情報を参考に、次の海外旅行や出張での座席アップグレードにチャレンジしてみてください。
より快適なフライト体験が、あなたの旅をさらに素晴らしいものにするでしょう。
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