知らない番号からの着信、ドキッとしますよね。ましてやそれが「銀行」からだと、「何かあったのかな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
実は、銀行からの電話の約6割は重要な確認事項や手続きに関するものなんです。でも、残りは営業電話や、最悪の場合は詐欺の可能性も…。
この記事では、銀行からの電話の理由をパターン別に分け、緊急性の高いものから低いものまで、具体的な対処法を私の体験談も交えながらお伝えします。読み終わる頃には、もう銀行からの電話に慌てることはなくなりますよ。
銀行から電話がかかってくるのはなぜ?まずはパターンを把握しておく話

銀行からの電話と一言でいっても、その理由は様々です。いきなりかかってくると「え、何事!?」と焦ってしまいますが、まずは落ち着いて、どんな可能性があるのかを知っておくことが大切ですよね。
私も以前、見慣れない番号からの着信に一日中ソワソワしてしまった経験があります。大きく分けると、電話の理由は「緊急性の高いもの」「重要な確認」「営業や案内」、そして「詐欺」の4つに分類できます。
このパターンを知っておくだけで、心の準備ができて冷静に対応できるようになるんです。まずは、どんな用件でかかってくる可能性があるのか、全体像を掴んでおきましょう。
【緊急】支払い遅延や不正利用の確認について
まず、最も緊急性が高いのがこのパターンです。正直、これはすぐに対応しないと後々大変なことになる可能性があります。
例えば、クレジットカードの支払いやローンの返済が遅れている場合、銀行はまず電話で状況を確認しようとします。
また、あなたの口座で不審な取引が検知された場合も、被害拡大を防ぐためにすぐに連絡が入ることがあります。これは、あなたの大切な資産を守るための銀行側の重要な役割なんです。
【重要】登録情報や手続きに関する確認だったこと
次に多いのが、登録情報や手続きに関する確認の電話です。緊急性は先ほどより低いですが、これも無視できない重要な連絡。
例えば、引っ越し後に住所変更手続きを忘れていたり、口座開設時に提出した書類に不備があったりする場合にかかってきます。
確認される情報例
- 住所や電話番号
- 勤務先の変更
- 取引目的の確認
これらの情報は、法律(マネーロンダリング対策など)に基づいて定期的に確認が求められることもあります。面倒に感じるかもしれませんが、これも安全な取引のためには欠かせない手続きの一つなんです。
【案内】新しい金融商品やキャンペーンの紹介もある
比較的、緊急性が低いのが営業や案内の電話です。銀行も営利企業なので、投資信託や保険、新しいローン商品などの案内で電話をかけてくることがあります。
「お客様のライフプランに合った商品が…」といった切り口で話が進むことが多いですね。
また、金利がお得になるキャンペーンや、定期預金の満期が近いことのお知らせなどもこのパターンに含まれます。興味がなければはっきりと断っても問題ありませんし、必要な情報だけを聞いて電話を切ることも可能です。
【警告】なりすまし詐欺やフィッシングの可能性を考える
そして、最も注意しなければならないのが、銀行員をかたる「なりすまし詐欺」の電話です。手口は年々巧妙になっており、「あなたの口座が不正利用されています」などと不安を煽り、暗証番号やパスワードを聞き出そうとします。
本物の銀行員が電話で暗証番号やパスワード、ネットバンキングのログイン情報を聞くことは絶対にありません。少しでも「怪しいな」と感じたら、個人情報は絶対に伝えず、一度電話を切って公式サイトで確認した番号にかけ直すのが鉄則です。
【要注意】すぐに折り返し・対応が必要な銀行からの電話理由

さて、ここからは特に注意が必要な、すぐに対応すべき電話の理由について詳しく見ていきます。これらの電話を無視してしまうと、信用情報に傷がついたり、金銭的な被害が拡大したりする恐れがあります。
私も一度、うっかりクレジットカードの引き落とし口座の残高が足りず、銀行から確認の電話をもらったことがあります。その時はすぐに対応できたので事なきを得ましたが、本当にヒヤッとしました。
そうならないためにも、どんな内容が「要注意」なのか、具体的に知っておくことが自分の身を守ることに繋がります。
ローンやクレジットカードの支払いに関する督促・確認の場合
住宅ローンやカードローン、クレジットカードの支払いが期日を過ぎてしまった場合、銀行から確認の電話がかかってきます。これは「督促」の電話であり、最優先で対応すべき連絡です。
電話の内容
- 支払いが遅れている旨
- 入金予定日の確認
- 遅延損害金の説明
電話に出ると、まず本人確認が行われ、支払いが遅れている事実と、いつまでに入金できるかの確認をされます。もしすぐに入金が難しい状況でも、無視せずに正直に事情を話して相談することが大切です。
うっかり忘れは誰にでもある話
「引き落とし口座にお金を移すのを忘れていた」なんていう、うっかりミスは誰にでも起こり得ますよね。私も給料日と引き落とし日が離れているカードで、一度だけ残高不足にしてしまったことがあります。
その時、銀行からの電話にすぐ出て「申し訳ありません、すぐに振り込みます」と伝えたところ、丁寧に対応してもらえました。重要なのは、誠実に対応する姿勢です。
うっかりミスであれば、すぐに入金すれば信用情報に影響が出ないケースも多いので、焦らず対応しましょう。
支払いが難しい時の正直な相談が大事だった
もし、病気や失業などで支払いが困難な状況にある場合、電話を無視し続けるのは最悪の選択です。連絡が取れないと、銀行側も法的な手続きに進まざるを得なくなります。
電話に出て、正直に「今、こういう状況で支払いが難しいんです」と相談してみてください。銀行によっては、一時的に返済額を減らすなどの相談に乗ってくれる場合もあります。
もちろん簡単なことではありませんが、解決への第一歩は、まず銀行と対話すること。一人で抱え込まず、まずは相談することが大切です。
口座の不正利用が疑われる取引の連絡だとわかったこと
これは、あなたの大切な資産を守るための非常に重要な電話です。銀行のセキュリティシステムは24時間365日、不正な取引がないかを監視しています。
そして、普段と違うパターンでの取引を検知すると、本人による利用かどうかを確認するために電話をかけてきます。
例えば、深夜に海外のサイトで高額な決済があったり、短時間に何度も不審な出金が繰り返されたりした場合などです。この電話を無視すると、被害が拡大してしまう可能性があります。
海外サイトでの高額決済で連絡がきた
私の友人の話ですが、ある日突然カード会社から「先ほど、海外のゲームサイトで10万円の決済がありましたが、ご本人様のご利用でお間違いないでしょうか?」と電話があったそうです。もちろん全く身に覚えがなく、すぐにカードを止めてもらい、不正利用分の請求も取り消してもらえたとのこと。
もしこの電話に気づかず放置していたら、10万円を支払わなければならなかったかもしれません。このように、銀行からの連絡が被害を防ぐ最後の砦になることもあるんです。
短時間の連続出金は要注意だと知った
キャッシュカードの情報を盗み取るスキミング被害なども、この不正利用検知システムで発覚することがあります。例えば、普段は使わない地域のATMで、しかも深夜に、限度額ギリギリの出金が連続して行われた場合など、システムが異常を察知します。
銀行はすぐに口座を一時的に凍結し、持ち主に連絡を取ろうとします。覚えのない取引の確認電話は、まさに緊急事態のサイン。
すぐに対応して、被害状況を確認することが何よりも大切です。この一手間が、あなたの財産を守ります。
マネーロンダリング対策など法律に基づく本人確認が必要なケース
最近増えているのが、このパターンの電話です。「マネーロンダリング」とは、犯罪などで得た汚いお金の出所を分からなくするために、複数の口座を転々とさせる行為のこと。
これを防ぐため、法律で銀行に顧客情報の定期的な確認が義務付けられています。
確認される主な内容
- 現在の住所・氏名
- 職業・勤務先
- 口座の取引目的
郵送で案内が届くことが多いですが、回答がない場合などに電話で連絡が来ることがあります。少し面倒に感じるかもしれませんが、国際的な要請でもあるため、協力する必要があるんです。
「お客様情報更新のお願い」という電話
「〇〇銀行ですが、お客様情報の定期的な更新をお願いしておりましてお電話いたしました」といった内容でかかってきます。これは詐欺ではなく、正規の手続きであることがほとんどです。
特に、長年使っている口座で、登録情報が古いままになっている場合にかかってきやすいようです。電話口で根掘り葉掘り聞かれるのが不安な場合は、「後ほど郵送かインターネットで手続きします」と伝え、一度電話を切ってから自分で手続きを進めるのが安心ですね。
海外送金をした後に確認の電話がきた
海外への送金や、海外からの入金があった場合も、その取引の目的を確認するために電話がかかってくることがあります。これもマネーロンダリング対策の一環です。
例えば、「この送金はどういった目的のものでしょうか?」といった質問をされます。正直に「〇〇の輸入代金の支払いです」などと答えれば問題ありません。
もし答えられない、あるいは不審な点があると判断された場合、取引が一時的に保留されることもあるので、きちんと説明できるようにしておきましょう。
提出書類の不備や手続きに関する重要なお知らせだったりする
口座開設やローン契約、各種変更手続きなどを行った際に、提出した書類に不備があった場合にも電話がかかってきます。例えば、申込書の記入漏れや、本人確認書類の不鮮明なコピー、捺印の押し忘れなどです。
この連絡を放置すると、手続きがストップしてしまい、いつまで経っても口座が使えなかったり、融資が実行されなかったりします。早く手続きを完了させるためにも、迅速な対応が求められます。
本人確認書類の不備で連絡があった経験
私がネット銀行の口座を開設しようとした時の話です。スマホで免許証を撮影して送ったのですが、光が反射して一部の文字が読みにくかったらしく、「お送りいただいた本人確認書類ですが、一部不鮮明な箇所がございましたので、再提出をお願いできますでしょうか」と丁寧な電話がありました。
すぐに撮り直して再アップロードしたことで、スムーズに口座開設が完了しました。もし電話を無視していたら、なぜ審査が進まないのか分からず、やきもきしていたかもしれません。
申込書の記入漏れを指摘されたことも
また、別の手続きでは、申込書の記入欄を一つ飛ばしてしまっていたようで、後日「〇〇の欄にご記入がありませんでしたので、お手数ですがご確認いただけますか」と連絡がありました。電話口で正しい情報を伝え、銀行側で追記してもらうことで解決しました。
このように、ちょっとしたミスをリカバリーするための親切な連絡であることも多いのです。面倒がらずに対応することで、結果的に自分のためになります。
営業や案内が目的?比較的、緊急性の低い電話理由

ここからは、比較的緊急性の低い、いわゆる「営業電話」や「ご案内」のパターンです。もちろん、中には自分にとって有益な情報が含まれていることもありますが、基本的には話を聞いて必要なければ断っても全く問題ありません。
私も以前は断るのが苦手でしたが、最近は「今は特に考えていませんので」と、きっぱり伝えられるようになりました。どんな種類の案内があるのかを知っておけば、心の準備もできますよね。
投資信託や保険など新しい金融商品の提案をしたいのかも
銀行からの営業電話で最も多いのが、投資信託や保険、外貨預金といった金融商品の提案です。特に、普通預金にまとまった金額を預けている人や、退職金が入金されたタイミングなどでかかってくることが多いようです。
提案されがちな商品
- 投資信託
- 個人年金保険
- 外貨預金
- NISA・iDeCo
「低金利の時代ですので、お金にも働いてもらいませんか?」といった切り口で、資産運用を勧められます。もちろん、資産運用に興味がある人にとっては良いきっかけになるかもしれませんが、興味がなければ無理に話を聞く必要はありません。
NISA口座開設の案内が来た
数年前、NISA(少額投資非課税制度)が始まったばかりの頃に、メインバンクから「NISA口座はお持ちですか?非課税のメリットがありまして…」という案内電話がありました。ちょうど興味を持ち始めていた時期だったので、詳しい話を聞き、後日窓口で相談して口座を開設しました。
このように、タイミングが合えば有益な情報になることもあります。話を聞くだけ聞いてみて、判断するのは自分自身、というスタンスでいると楽ですよ。
興味がない時の断り方を覚えておけば大丈夫
逆に、全く興味がない場合は、曖昧な返事をせずにはっきりと断ることが大切です。「検討します」などと言うと、またかかってくる可能性があります。
「申し訳ありませんが、今のところ資産運用は考えておりません」「必要になったらこちらから相談しますので」などと伝えれば、相手も引き下がってくれます。銀行員の方も仕事でかけてきているので、丁寧にお断りすれば失礼にはあたりません。
安心してください。
お得な金利優遇やキャンペーンのご案内だったりする
金融商品の提案と似ていますが、こちらはもう少しライトな内容です。例えば、期間限定の定期預金の金利アップキャンペーンや、住宅ローンの借り換えキャンペーン、特定の条件を満たすともらえるプレゼントキャンペーンなどの案内です。
特に、住宅ローンを組んでいる銀行からは、数年おきに「現在の金利よりもお安くなる借り換えプランがございます」といった電話がかかってくることがあります。これは家計の見直しに繋がる可能性もあるので、一度話を聞いてみる価値はあるかもしれません。
住宅ローン借り換えの提案は聞いてみる価値あり
我が家も数年前に、ローンを組んでいる銀行から借り換えの提案電話がありました。正直、面倒だなと思ったのですが、試算だけでもとお願いしたところ、月々の返済額が5,000円も安くなることが判明。
手続きは少し手間でしたが、トータルで見ると数十万円の節約になりました。もしあの電話を無視していたら…と思うと、聞いてみて良かったと心から思います。
すべての営業電話が不要なわけではなく、中にはこうしたお得な情報も隠れているんです。
給与振込口座向けのキャンペーンも
給与振込口座に指定している銀行など、メインで利用している銀行からは、優良顧客向けの特別なキャンペーンの案内が来ることもあります。「いつもご利用ありがとうございます。
〇〇様限定で、こちらの定期預金の金利を優遇させていただきます」といった内容です。これも、タイミングが合えば利用価値のある情報ですよね。
普段からよく使う銀行からの案内は、少しだけ耳を傾けてみても損はないかもしれません。
定期預金の満期や各種手続きに関するお知らせということもある
これは営業というよりは、事務的なお知らせに近い内容です。組んでいた定期預金がもうすぐ満期を迎える際に、「満期が近づいておりますが、ご継続されますか?それとも解約されますか?」といった意向確認の電話がかかってくることがあります。
満期に関する連絡
- 定期預金の満期
- 積立預金の満期
- 投資信託の償還
自動継続の設定にしていない場合や、満期後の資金の使い道について相談したい場合などに対応してくれます。この電話をきっかけに、より金利の良い商品に預け替えるといった選択肢も生まれるかもしれません。
満期のお知らせとセットで新商品を勧められた
以前、祖母の付き添いで銀行に行った時の話です。定期預金の満期が近いということで銀行から電話があり、窓口へ行きました。
満期の手続き自体はすぐに終わったのですが、担当の方から「満期になったご資金で、こちらの新しい商品はいかがですか?」と、投資信託を勧められました。このように、満期のお知らせをきっかけに、新しい商品の営業に繋がるケースは非常に多いです。
もちろん、その場で決める必要はないので、「一度持ち帰って検討します」と伝えれば大丈夫です。
放置すると自動継続されることも
定期預金は、特に手続きをしないと「自動継続」になる設定が多いです。その場合、満期時の金利で同じ期間、自動的に継続されます。
もし満期金を使う予定があるなら、このお知らせ電話は良いリマインダーになりますよね。「そういえば来月、車検でお金が必要だった!」と思い出すきっかけになるかもしれません。
事務的な連絡と侮らず、自分の資産状況を確認する良い機会と捉えるのがおすすめです。
サービスの満足度調査やアンケートのお願いでかかってくることも
最後に、銀行のサービス向上を目的としたアンケート調査の電話です。「先日ご利用いただいた窓口の対応はいかがでしたか?」とか、「当行のアプリの使い勝手についてご意見をお聞かせください」といった内容でかかってきます。
これは純粋な調査目的であることが多く、何か商品を勧められることはほとんどありません。時間に余裕があれば協力するのも良いですし、忙しければ「今、時間がないので」と断っても全く問題ありません。
アプリ利用後のアンケート電話
ある銀行の新しいスマホアプリを使い始めた数週間後、「アプリのご利用ありがとうございます。今後の改善のため、いくつかご意見をお聞かせいただけますか」という電話がありました。
時間は5分程度で、操作性やデザインについていくつかの質問に答えるだけでした。自分の意見がサービス改善に繋がると思うと、少し嬉しい気持ちになりますよね。
もちろん、これは完全に任意なので、気が向かなければ協力する必要はありません。
外部の調査会社からかかってくる場合も
銀行が直接ではなく、外部の調査会社に委託してアンケートを行っている場合もあります。その場合、「〇〇リサーチの者ですが、△△銀行からの依頼で、サービスの満足度についてお伺いしております」といった形で電話がかかってきます。
銀行名を名乗らないので少し戸惑うかもしれませんが、これも正規の調査です。ただし、個人情報を詳しく聞かれるようなことがあれば、それは怪しいので警戒した方が良いでしょう。
その電話、本物?銀行をかたる詐欺電話の巧妙な手口と見分け方
ここまで銀行からの電話の正当な理由を見てきましたが、一番怖いのはやはり「なりすまし詐欺」ですよね。手口はどんどん巧妙になっていて、本物の銀行員と信じ込ませるような話し方をしてきます。
でも、ご安心ください。詐欺電話には、必ず見破れる「決まり文句」や「不自然な点」があります。
私も以前、母が怪しい電話を受けた時に、いくつかのポイントを知っていたおかげで被害を防ぐことができました。ここでは、詐欺電話の典型的な手口と、誰でもできる簡単な見分け方をお伝えします。
「暗証番号」や「パスワード」を聞き出すのは100%詐欺だと知ること
これが最も重要な鉄則です。どんな理由であれ、本物の銀行員が電話で直接、暗証番号やパスワード、インターネットバンキングのログイン情報を聞くことは絶対に、絶対にありません。
詐欺師が使う口実
- 不正利用の確認
- セキュリティ強化
- 情報更新手続き
「お客様の口座が不正に利用されている可能性があります。確認のため、暗証番号を教えてください」といった手口が典型的です。
どんなに巧妙な口実でも、この言葉が出た瞬間に100%詐欺だと判断し、すぐに電話を切ってください。
「キャッシュカードの交換が必要です」という手口
「あなたのキャッシュカードは古い型なので、磁気不良を防ぐために新しいものと交換する必要があります」などと言って、銀行員を装った人物が家まで訪問してくる手口もあります。そして、古いカードを回収する際に「手続き上、暗証番号が必要です」と言って聞き出そうとします。
銀行員が直接家に来てカードを預かることはありませんし、ましてやその場で暗証番号を聞くこともあり得ません。絶対に教えないでください。
「セキュリティ強化のため」という嘘に注意
「最近、当行のシステムが新しくなりました。お客様のセキュリティを強化するため、現在のパスワードを口頭で確認させてください」といった手口も増えています。
「セキュリティ強化」という言葉はもっともらしく聞こえますが、これも真っ赤な嘘です。本当にセキュリティを強化するなら、むしろパスワードを他人に教えるなんてことは絶対にさせませんよね。
言葉の響きに騙されず、冷静に考えればおかしいと気づけるはずです。
「還付金があるのですぐにATMへ」は典型的な手口だった
銀行だけでなく、市役所や税務署の職員をかたって電話をかけてくる「還付金詐欺」も非常に多い手口です。「医療費の還付金があります」「税金の払い戻しがあります」などと言葉巧みに信じ込ませ、「今日中に手続きしないと権利がなくなります」と焦らせます。
そして、「手続きはATMでできますので、今すぐ近くのATMへ行ってください」と誘導し、携帯電話で指示をしながら、実際には犯人の口座にお金を振り込ませるのです。公的機関がATMの操作を指示することは絶対にありません。
「携帯電話を持ってATMへ」は危険信号
詐欺師は、被害者が誰かに相談したり、冷静に考えたりする時間を与えないように、「携帯電話で話しながら操作してください」と指示します。ATMの操作に不慣れな高齢者などを狙い、巧みな話術で混乱させ、言われるがままにボタンを押させてしまいます。
もし「ATMへ」という言葉が出てきたら、その時点で詐欺を疑い、「家族に相談します」と言ってすぐに電話を切ることが大切です。
「あなたの口座に振り込みます」という嘘
犯人は「還付金を受け取るために、まずこちらの番号を入力してください」などと言いますが、その操作は実際には「振込」の操作です。画面には「振込」と表示されているはずなのに、焦りや犯人の言葉巧みな誘導で、それに気づけなくなってしまうのです。
そもそも、還付金を受け取るのに、こちらがお金を振り込む必要なんてあるわけがありません。この矛盾点に気づくことが、被害を防ぐ鍵になります。
不審に思ったら電話番号を検索・公式サイトで確認してみて
怪しいなと感じたら、まず相手が名乗った銀行名と、電話がかかってきた番号をインターネットで検索してみましょう。本物の銀行からの電話であれば、その銀行の公式サイトに「お客様へのご連絡に使用する電話番号一覧」といった形で掲載されていることが多いです。
確認するポイント
- 公式サイトの番号か
- ネット上の口コミ
- 非通知・海外番号か
検索して全くヒットしない番号や、悪い口コミばかりが出てくる番号は詐欺の可能性が高いです。また、非通知設定や、国際電話を示す「+」から始まる番号でかかってきた場合も、ほぼ詐欺だと思って間違いありません。
公式サイトの電話番号リストが役立った
以前、知らないフリーダイヤルから着信があった時、「〇〇銀行のカードセンターです」と名乗られました。用件はキャンペーンの案内でしたが、念のため電話を切った後、その番号を検索してみました。
すると、その銀行の公式サイトに「クレジットカードに関するご案内で使用する電話番号」として、まさにその番号が掲載されていました。これを確認できたことで、本物の銀行からの電話だったと分かり、安心できました。
この一手間が、安心感に繋がります。
電話番号検索サイトの口コミも参考に
世の中には、迷惑電話の番号を共有する口コミサイトがたくさんあります。かかってきた電話番号を検索すると、「〇〇銀行を名乗る詐欺電話でした」「しつこい営業電話です」といった他の人の体験談が見つかることがあります。
もし、そういった書き込みが複数あれば、その電話は危険な可能性が非常に高いと判断できます。自分だけでなく、他の人の経験も参考にすることで、より正確に判断できますよ。
一度電話を切り、必ず銀行の公式サイトにある番号へかけ直すのが一番
これが、詐欺被害を防ぐための最も確実で簡単な方法です。相手がどんなに緊急性を煽ってきても、「大切なことなので、一度こちらからかけ直します」と言って、一度電話を切る勇気を持ちましょう。
そして、ここが重要なのですが、相手が言った電話番号にかけ直してはいけません。詐欺グループの仲間につながるだけです。
必ず、自分でインターネット検索してたどり着いた「銀行の公式サイト」や、キャッシュカード・通帳に記載されている正式な電話番号にかけ直してください。
「かけ直す」と言ったら相手が慌てた
母が怪しい電話を受けた時の話です。「あなたの口座から不正な出金があった」と言われ、動揺していました。
私が横から電話を代わり、「確認のため、一度切って銀行の公式番号にかけ直します。担当者の方のお名前を教えてください」と言った途端、相手は急に慌てた様子で「いや、この電話でしか手続きできないんです!」と意味不明なことを言い出し、最後は一方的に電話を切られました。
この反応で、100%詐欺だと確信しました。本物の銀行員なら、かけ直しを拒否する理由はありません。
正しい番号にかければ真偽がわかる
もし、かけ直した先の銀行の担当者が「左様でございます。先ほど〇〇の件でお電話いたしました」と言えば、それは本物の電話だったということです。
逆に、「いいえ、当行からそのようなお電話はしておりません」と言われれば、先ほどの電話は詐欺だったと確定します。この方法なら、どんなに巧妙な詐欺でも100%見破ることができます。
少しでも不安に思ったら「切って、調べて、かけ直す」。この3ステップを合言葉にしてください。
銀行からの電話への正しい対処法|無視する前にやるべきこと
では最後に、実際に銀行から電話があった場合の具体的な対処法をまとめておきましょう。電話に出られなかった場合と、うっかり出てしまった場合、それぞれの状況でどう行動すれば良いのか。
これを頭に入れておくだけで、いざという時に冷静に対応できるはずです。私もこの対処法を知ってから、知らない番号からの着信にも以前ほど動揺しなくなりました。
ポイントは「焦らず、確認する」ことです。
電話に出られなかった場合:折り返す前に必ず番号を確認すべき
仕事中や移動中などで電話に出られないことはよくありますよね。留守番電話にメッセージが残っていれば、まずはその内容を確認しましょう。
「〇〇銀行の△△です。重要なお知らせがございますので、折り返しご連絡ください」といったメッセージがあれば、本物の可能性が高いです。
折り返す前の手順
- 着信番号を検索
- 公式サイトで確認
- 公式番号へかける
メッセージがない場合や、メッセージがあっても不安な場合は、先ほどもお伝えした通り、着信履歴の番号にそのまま折り返すのではなく、必ずその番号をネットで検索してください。そして、公式サイトなどに載っている正規の番号にかけ直すのが最も安全です。
留守電の内容で緊急度を判断する
留守番電話のメッセージは、用件を推測する上で非常に重要です。「お支払いの件で…」といった内容なら緊急性が高いですし、「お得なキャンペーンのご案内で…」といった内容なら、急いで折り返す必要はないと判断できます。
メッセージを残さず、何度もかけてくる番号は、重要な用件か、逆にあやしい業者の可能性もあるので、番号検索が特に有効になります。
着信番号へのリダイヤルは避けた方が無難
なぜ着信履歴にそのままかけ直すのが危険かというと、詐欺師が用意した番号にかけてしまうリスクがあるからです。また、国際電話を利用した詐欺の場合、折り返すと高額な通話料が発生するケースもあります。
少し面倒でも、必ず公式サイトで正しい電話番号を確認してからかける。この一手間を惜しまないことが、自分を守ることに繋がります。
電話に出てしまった場合:個人情報は安易に伝えないようにしたい
うっかり電話に出てしまった場合も、焦る必要はありません。まずは相手がどこの誰で、何の用件なのかを落ち着いて聞きましょう。
本物の銀行員であれば、必ず「〇〇銀行△△支店の□□と申します」と、所属と氏名を名乗ります。
そして、本人確認のために「生年月日」や「住所の一部」などを聞かれることがありますが、こちらから全ての情報を言う必要はありません。暗証番号やパスワード、クレジットカードの番号や有効期限、セキュリティコードなどを聞かれたら、その時点で詐欺確定です。
すぐに電話を切りましょう。
本人確認は「はい/いいえ」で答える
正規の銀行からの本人確認は、通常「〇〇様でいらっしゃいますか?」「ご登録のご住所は△△でよろしいでしょうか?」というように、銀行側が把握している情報を読み上げ、それに「はい」か「いいえ」で答える形式がほとんどです。こちらから個人情報をペラペラと話させるような質問の仕方は、あまりありません。
もし「お客様の口座番号をフルで教えてください」などと言われたら、怪しいと疑った方が良いでしょう。
「かけ直します」は最強の断り文句
話を聞いていて少しでも「ん?」と違和感を覚えたら、「今、手が離せないので、後ほどこちらからかけ直します」と言って電話を切るのが一番です。相手が食い下がってきても、「大事な要件なら記録に残したいので、必ずかけ直します」と毅然とした態度で伝えましょう。
この一言で、ほとんどの詐欺師は諦めますし、本物の銀行員なら「承知いたしました。こちらの番号までお願いします」と快く応じてくれるはずです。
【Q&A】銀行からの電話に関するよくある質問
最後に、銀行からの電話に関して多くの人が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。細かいけれど、知っておくとスッキリする情報ばかりです。
ぜひ参考にしてみてください。
携帯電話(080/090)からかかってくることもある?
基本的には、銀行からの電話はフリーダイヤル(0120)や固定電話の番号からかかってくることがほとんどです。しかし、例外もあります。
例えば、担当の営業担当者が個別に連絡を取る場合や、地方の支店の行員が外出先からかけてくる場合など、携帯電話の番号が使われるケースもゼロではありません。ただし、非常に稀なケースなので、知らない携帯番号から「銀行です」と名乗る電話があった場合は、まずは詐欺を疑って慎重に対応するのが正解です。
「かけ直します」と言って、支店の公式番号に確認の電話を入れるのが最も確実でしょう。
覚えのない番号だけど無視しても大丈夫?
無視し続けるのは、あまりおすすめできません。もしそれが支払い遅延や不正利用の確認といった緊急性の高い連絡だった場合、放置することで事態が悪化してしまう可能性があるからです。
かといって、知らない番号にすぐ出るのも不安ですよね。一番良いのは、一度着信させて、その番号をすぐにネットで検索する癖をつけることです。
検索して正規の銀行からのものだと分かれば折り返せば良いですし、怪しい番号だと分かれば着信拒否すれば良いのです。「無視」ではなく「確認してから判断する」というスタンスが大切です。
営業電話を止めてもらう方法は?
金融商品の案内などの営業電話が不要な場合は、はっきりとその旨を伝えることで止めてもらうことが可能です。電話口で「今後、このようなご案内のお電話は不要です」と伝えるか、銀行のコールセンターに連絡して「電話での営業を停止してほしい」と依頼しましょう。
多くの銀行では、顧客からの申し出があれば、営業電話のリストから外す対応をしてくれます。一度手続きすれば、しつこい電話に悩まされることがなくなるので、ストレスを感じている方はぜひ試してみてください。

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