「銀行員は頭おかしい」という噂を聞いて、就職や転職に不安を感じていませんか?ネットで検索すると、ネガティブな情報ばかりで「本当に大丈夫なの?」と思ってしまいますよね。わかります、その気持ち。
私も銀行員になる前は、同じように不安でした。本記事では、元銀行員の筆者が、なぜ銀行員が「頭おかしい」と言われてしまうのか、その理由と銀行業界のリアルな実態を徹底解説します。
読み終わる頃には、噂の真相がわかり、あなたが銀行という選択肢をどう考えるべきか、はっきり見えてくるはずです。
【元行員が暴露】「銀行員は頭おかしい」と言われる5つの理由

「銀行員は頭おかしい」という、かなり強烈な言葉。なぜ、こんな風に言われてしまうのでしょうか。
正直、元行員の私から見ても「たしかに、そう思われても仕方ないかも…」と感じる点はいくつかあります。もちろん、すべての銀行員がそうだというわけではありません。
しかし、業界特有の文化が、外部から見ると「異常」に映ってしまうのは事実なんです。ここでは、その具体的な理由を5つ、私の実体験を交えながらお伝えしますね。
理由①:数字が人格?利益至上主義と異常な詰め文化
銀行で最も重視されるもの、それは「数字」です。どれだけ人間性が優れていても、どれだけ真面目に仕事に取り組んでいても、営業成績、つまり数字がすべて。
これが銀行の利益至上主義の現実です。
毎日のように目標達成のためのプレッシャー、通称「詰め」が待っています。朝礼では支店長から各担当者へ「今日の目標は?」「進捗はどうなってるんだ?」と厳しい言葉が飛び交い、達成できなければ夕方の会議で吊し上げられることも珍しくありません。
人格を否定されるような言葉を浴びせられることもあり、精神的に追い詰められていく同僚を何人も見てきました。
銀行の主なノルマ
- 投資信託の販売額
- 保険商品の契約件数
- カードローンの獲得件数
- 新規口座の開設数
- 融資案件の実行額
これらの数字を達成するために、本来は顧客のためにならないとわかっていながら商品を勧める「お願い営業」が横行します。数字が人格そのものであるかのように扱われる文化は、外部から見れば「おかしい」と感じて当然かもしれません。
毎朝の「詰め」会議で心が削られた話
私がいた支店の朝礼は、まさに戦場でした。支店長が全員の前に立ち、一人ひとりの前日の実績を読み上げます。
「〇〇君、目標に対して進捗率30%。どうするつもりだ?」「今日の具体的な行動計画を言ってみろ」と、公開処刑のような時間が毎日続くのです。
目標未達の日は、朝から憂鬱で、出社する足が重くなりました。このプレッシャーに耐えきれず、心を病んで休職してしまった先輩もいました。
数字を達成すること自体は企業の使命ですが、そのプロセスがあまりにも精神をすり減らすものだったんです。
「お願い営業」が横行する悲しい現実
月末、どうしても投資信託の目標が達成できそうにない時がありました。上司からは「何でもいいから数字を作ってこい」と無言の圧力がかかります。
私は、長年お付き合いのある高齢のお客様の顔を思い浮かべました。その方にリスクのある商品は必要ない、そう頭ではわかっていながらも、私は電話をかけてしまったのです。
「〇〇さん、お願いです。少しだけでいいので…」と。
幸い、そのお客様は「あなたのためなら」と契約してくださいましたが、罪悪感で胸が張り裂けそうでした。顧客のためではなく、自分の数字のために動く。
この矛盾に苦しむ行員は少なくありません。
理由②:1円のミスも許されない減点主義と過剰な事務手続き
「1円でも合わなければ帰れない」これは銀行でよく言われる言葉です。お客様の大切なお金を扱う仕事なので、正確性が求められるのは当然です。
しかし、そのレベルが尋常ではありません。
伝票一枚の印鑑が少しでも欠けていたり、金額の漢数字の書き方が少し違っていたりするだけで、すべてやり直し。何重ものチェック体制が敷かれており、一つの手続きを終えるのに膨大な時間がかかります。
そして、もしミスを犯してしまえば、待っているのは厳しい叱責と始末書の提出。良い仕事をしても褒められることは少ないのに、ミスをすると厳しく罰せられる「減点主義」が徹底されているのです。
煩雑な事務手続きの例
- 伝票の起票
- 印鑑の照合
- 複数人による検印
- 専用システムへの入力
- 関連書類の保管
この文化は、行員から挑戦する意欲を奪い、「とにかくミスをしないように」と萎縮させてしまいます。非効率だとわかっていても、前例踏襲で仕事を進めるしかない。
この過剰なまでの手続きと減点主義が、外部からは非効率で「おかしい」と見えてしまう一因です。
たった一枚の伝票に1時間かかった経験
新人時代、お客様の振込手続きで伝票の書き方を少し間違えてしまったことがあります。金額は合っているし、振込先も間違っていない。
ただ、摘要欄の書き方が少しだけルールと違ったのです。
その結果、係長、次長、そして支店長代理と、3人もの上司からチェックと修正指示を受け、最終的に手続きが完了するまでに1時間以上かかりました。お客様を待たせてしまった申し訳なさと、自分の不甲斐なさで涙が出そうになったのを覚えています。
効率よりも、ルールが絶対。それが銀行の事務です。
ミスした後の精神的ダメージは想像以上
ある日、私は現金残高を10円合わなくしてしまいました。たった10円ですが、銀行では大事件です。
閉店後、全員が帰れない中、私一人で原因究明をすることになりました。
上司からは「お前のせいで全員帰れないんだぞ」と責められ、同僚からは冷たい視線を浴びる。結局、原因は単純な入力ミスでしたが、見つかるまでの2時間は地獄のようでした。
翌日には始末書を提出し、しばらくの間「ミスした人」というレッテルを貼られ、精神的にかなりきつかったです。この経験から、私は常に「ミスをしてはいけない」という強迫観念に駆られるようになりました。
理由③:顧客より保身優先?異常なコンプライアンス意識
銀行員は「お客様のために」という言葉をよく使います。しかし、その言葉の裏には、金融庁の検査や監査を恐れるあまりの「保身」が隠れていることが多いです。
コンプライアンス意識が異常に高く、顧客の利便性よりも、ルールや前例を優先する傾向が強いんです。少しでもリスクのあることや、規定にないことは「できません」と即答する。
顧客が本当に困っていて、何とかしてあげたいと思っても、規則を盾に断らざるを得ない場面が多々あります。「できない理由」を探すのが得意になっていく自分に、嫌気がさすこともありました。
過剰なコンプラ遵守の例
- 書類の完璧な整備
- 面談記録の徹底
- リスク説明の録音
- 反社チェックの徹底
もちろん、コンプライアンスは重要です。しかし、それが顧客のためではなく、組織を守るための過剰な防衛策になっている側面は否定できません。
この顧客不在ともいえる姿勢が、世間から「おかしい」と思われる原因の一つになっています。
融資判断で感じた大きな矛盾
融資担当だった頃、ある小さな町工場の社長から運転資金の相談を受けました。業績は厳しいけれど、技術力はあり、この融資があれば必ず立て直せる、と私は信じていました。
しかし、稟議書を作成すると、上司から返ってきたのは「担保が弱い」「将来性が不透明」という言葉ばかり。
結局、その融資は見送られました。一方で、書類が完璧に揃っていて、リスクがほとんどない大企業への融資はすんなり通る。
本当に資金を必要としている人に届けられないのに、安全なところにばかりお金が流れる。この矛盾に、銀行の存在意義とは何だろうかと深く悩みました。
「言った言わない」を防ぐための記録地獄
お客様との会話は、些細なことでもすべて専用のシステムに記録することが義務付けられていました。これは後で「そんな説明は受けていない」といったトラブルを防ぐためです。
特に投資信託などのリスク商品を販売する際は、面談内容を詳細に記録し、上司のチェックを受けなければなりません。
日中はお客様対応に追われ、記録作業は必然的に残業時間に行うことになります。本来、お客様と向き合うべき時間を、組織を守るための事務作業に費やす。
この本末転倒な状況に、多くの行員が疲弊していました。
理由④:絶対服従の体育会系な上下関係と飲み会文化
銀行は、そのスマートなイメージとは裏腹に、非常に体育会系の組織文化が根強く残っています。上司の言うことは絶対。
たとえ理不尽な指示であっても「はい」と答えるしかありません。
若手が意見を言える雰囲気はほとんどなく、会議で発言するのは役職者ばかり。また、飲み会も業務の延長線上にあると考える文化が色濃く、半ば強制参加です。
支店長のグラスが空く前にビールを注ぎ、延々と続く上司の武勇伝に相槌を打つ。プライベートな時間を犠牲にしてまで付き合わなければならないこの文化は、今の時代には合わないと感じる人が多いでしょう。
体育会系の文化
- 絶対的な上下関係
- 飲み会は強制参加
- 若手の雑用が多い
- 理不尽な指示も遵守
このような旧態依然とした組織文化が、自由な発想や個性を尊重する現代の価値観と乖離しているため、「頭おかしい」と言われてしまうのです。私もこの文化には最後まで馴染めませんでした。
支店長は「神様」だった頃の話
私がいた支店では、支店長はまさに「神様」のような存在でした。支店長の機嫌一つで、その日の支店の空気が決まります。
ある日、支店長が「この書類のレイアウトが気に入らない」と言い出しました。内容は全く問題ないのに、ただ見た目が気に入らないという理由で、担当者は徹夜で作り直しを命じられました。
誰もが「おかしい」と思っていても、口に出すことはできません。支店長の決定は絶対。
この理不尽さがまかり通る環境は、若手の成長意欲を削いでいくのを肌で感じました。
断れない飲み会のリアルな実態
金曜の夜、ようやく仕事が終わって帰ろうとすると、上司から「おい、今から飲みに行くぞ」と声がかかります。正直、疲れているので断りたい。
でも「付き合いが悪い奴」というレッテルを貼られるのが怖くて、断れませんでした。
飲み会では、ひたすらお酌に回り、上司の話を聞くのが仕事です。自分のプライベートな時間はなくなり、お財布も寂しくなる。
これが週に2回、3回と続くこともありました。仕事のためのコミュニケーションも大切ですが、度を超えた飲み会文化は、心身ともに大きな負担でした。
理由⑤:世間とズレた金銭感覚と独特のプライド
銀行員は、同年代の他業種と比べて給与水準が高い傾向にあります。それは良いことなのですが、若いうちから高い給料をもらうことで、金銭感覚が世間とズレてしまう人も少なくありません。
入社数年で高級腕時計やブランド品を買い漁ったり、外車を乗り回したり。また、「銀行員」という肩書に過剰なプライドを持ち、「自分たちはエリートだ」という選民思想のようなものを持っている人も一部にはいます。
合コンなどで他の職業を見下すような言動をする同僚を見て、恥ずかしくなった経験もあります。
こうした一部の行員の言動が、業界全体のイメージとして捉えられ、「なんだか偉そうで、おかしい人たちだ」という印象を与えてしまっているのかもしれません。
同期の驚くべき金遣いを見たとき
入社3年目の同期と食事に行った時のことです。彼は腕に、明らかに高級な腕時計をしていました。
「それ、いいね」と褒めると、彼は「ああ、これ?ボーナスで買っちゃったよ。100万くらいかな」と平然と言ってのけました。
当時の私には到底考えられない金額です。もちろん、稼いだお金をどう使おうと個人の自由ですが、その使いっぷりと、それを自慢げに話す態度に、少し引いてしまったのを覚えています。
お金を扱う仕事だからこそ、謙虚な金銭感覚を持つべきではないかと感じました。
合コンで見た「銀行員ブランド」の勘違い
同僚に誘われて参加した合コンでの出来事です。相手の女性から仕事について聞かれた際、ある同僚が「まあ、銀行員なんで、安定はしてますよ。
君たちの仕事とは違うかな」と、明らかに相手を見下したような発言をしたのです。
場の空気は一瞬で凍りつきました。「銀行員」というだけで自分が偉くなったと勘違いしている彼の姿を見て、同じ銀行員として本当に情けなくなりました。
プライドを持つことは大切ですが、他者へのリスペクトを欠いたプライドは、ただの傲慢でしかありません。
なぜ?銀行で「頭おかしい」文化が生まれる構造的な背景

では、なぜ銀行では、これまでお話ししてきたような独特で、時に「おかしい」とまで言われる文化が根付いてしまったのでしょうか。個々の行員の問題というよりは、金融業界が持つ構造的な背景に原因があるんです。
ここでは、その背景について少し掘り下げてみたいと思います。
ミスが社会問題に発展する「金融」という業界の特殊性
まず理解しておきたいのは、銀行の仕事は社会的なインフラであるということです。一個人のミスが、そのお客様だけの問題では済まされないケースがあります。
例えば、大規模なシステム障害や不正な融資が発覚すれば、銀行の信用は失墜し、取り付け騒ぎに発展する可能性だってゼロではありません。そうなれば、金融システム全体を揺るがす社会問題になります。
だからこそ、銀行は「絶対にミスをしてはならない」という強烈なプレッシャーの中で運営されています。1円のミスも許されない減点主義や、過剰なまでの事務手続き、異常なコンプライアンス意識は、この業界の特殊性から生まれた、いわば防衛本能のようなものなのです。
変化を嫌う古い組織体質と年功序列の名残
日本の銀行の多くは、非常に長い歴史を持っています。歴史があること自体は素晴らしいのですが、その一方で、組織体質が古くなり、変化を嫌う傾向が強くなっています。
「前例がないからやらない」「昔からこのやり方でやってきたから変えない」という考え方が根強く、新しいことへの挑戦が非常にしにくい環境です。また、年功序列の文化も色濃く残っており、どれだけ優秀な若手でも、意見が通りにくく、重要なポジションに就くには長い年月がかかります。
こうした硬直化した組織では、時代に合わない体育会系の文化や非効率な業務プロセスが温存されやすくなります。結果として、世間の常識からズレた「おかしい」文化が続いてしまうのです。
減点主義が助長する「挑戦しない」風土を考えてみた
銀行の評価制度は、多くの場合「加点主義」よりも「減点主義」です。何か新しいことに挑戦して成功しても、得られる評価は限定的。
しかし、もし失敗すれば、大きな減点対象となり、出世の道が閉ざされることもあります。
このような環境では、行員はどのような行動をとるでしょうか?答えは簡単です。「リスクを取って挑戦するよりも、何もしないで現状維持を選ぶ」ようになります。
失敗しないことが最も賢い選択だと考えるようになるのです。
この「挑戦しない」風土が、組織全体の停滞を招きます。顧客のために新しいサービスを考えたり、業務を効率化したりするよりも、決められたルールの中でミスなく仕事をこなすことが最優先される。
この姿勢が、顧客満足度の低下や、組織の成長鈍化につながっているのかもしれません。
「頭おかしい」だけじゃない!銀行で働くメリットとリアルな実態

ここまでネガティブな話ばかりしてしまい、「銀行ってやっぱりヤバいところなんだ…」と思わせてしまったかもしれません。でも、もちろん良い面もたくさんあります。
でなければ、あれほど多くの人が働き続けるわけがありませんよね。ここでは、私が実際に銀行で働いて感じたメリットや、厳しい環境の中でも自分らしく働くためのヒントをお伝えします。
それでも辞めない理由|高い給与水準と社会的信用
銀行で働く最大のメリットは、やはり経済的な安定でしょう。同年代の他業種と比較して給与水準は高く、福利厚生も非常に手厚いです。
若いうちから安定した収入を得られることは、将来のライフプランを考える上で大きなアドバンテージになります。また、「銀行員」という肩書が持つ社会的信用は絶大です。
クレジットカードの作成や、住宅ローンをはじめとする各種ローンの審査では、非常に有利に働きます。私自身、家を買う際にローンの審査がスムーズに進んだのは、銀行員という身分のおかげだと感じました。
この安定と信用は、日々の厳しい業務を乗り越えるための大きなモチベーションになっていたのも事実です。
銀行員だからこそ得られる専門スキルとキャリアパスを考えてみた
厳しい環境である分、銀行で得られるスキルは専門性が高く、市場価値の高いものが多いです。特に法人営業を担当すれば、企業の財務諸表を読み解く「財務分析能力」や、融資案件を評価する「審査能力」が自然と身につきます。
身につく専門スキル
- 財務分析スキル
- 融資審査スキル
- 金融商品の知識
- 法務・税務の知識
これらのスキルは、銀行内でのキャリアアップはもちろん、転職市場においても非常に高く評価されます。実際に、銀行からコンサルティングファームや事業会社の財務・経理部門、PEファンドなどに転職する人は後を絶ちません。
将来的に多様なキャリアパスを描けるのは、銀行員ならではの強みと言えるでしょう。
「おかしい」文化の中でも自分らしく働くための処世術
では、あの独特な文化の中で、どうすれば心を病まずに働き続けられるのでしょうか。私が実践していた、いくつかの処世術を紹介します。
まず、上司からの理不尽な叱責や「詰め」を、すべて真に受けてはいけません。「ああ、また言ってるな」と心の中で聞き流すスキルが重要です。
また、何でも話せる同期や信頼できる先輩を見つけること。悩みを共有できる仲間がいるだけで、精神的な負担は大きく軽減されます。
そして最も大切なのが、社外に自分の居場所や価値基準を持つことです。趣味でも副業でも資格の勉強でも何でもいい。
銀行の中だけで評価される自分から脱却することが、健全な精神を保つ秘訣です。
【適性診断】あなたが銀行員に向いているか見極める3つのポイント
ここまで銀行のリアルな実態をお伝えしてきましたが、「結局、自分は銀行員に向いているのかな?」と気になった方もいるかもしれませんね。もちろん一概には言えませんが、私が多くの行員を見てきた中で感じた「銀行員に向いている人」の特徴を3つのポイントにまとめてみました。
自分に当てはまるか、チェックしてみてください。
Point①:ルールを遵守できる誠実さと真面目さ
銀行の仕事は、無数のルールと手続きの上に成り立っています。そのため、決められたことを決められた通りに、正確にこなせる真面目さは必須の能力です。
「ルールだから守る」ということに疑問を持たず、むしろそれを心地よいと感じられる人にとっては、銀行は働きやすい環境かもしれません。逆に、自分の裁量で自由に仕事を進めたい、ルールは状況に応じて変えるべきだと考えるタイプの人には、少し窮屈に感じる場面が多いでしょう。
誠実にお客様と向き合い、地道な作業を厭わない姿勢が求められます。
Point②:ストレス耐性が高く、精神的にタフであること
これは非常に重要なポイントです。これまでお話ししてきた通り、銀行の日常は数字のプレッシャーや上司からの厳しい叱責、顧客からのクレームなど、ストレスの連続です。
理不尽なことで怒られても、「仕事だから仕方ない」と割り切れる強さ。目標が未達でも、過度に自分を責めずに「明日また頑張ろう」と気持ちを切り替えられる精神的なタフさがなければ、長く働き続けるのは難しいかもしれません。
嫌なことがあっても一晩寝たら忘れられるような、良い意味での鈍感力も大切な資質です。
Point③:安定志向でコツコツ努力を続けられる
変化の激しいベンチャー企業で刺激的な毎日を送りたい、というタイプよりは、安定した組織で着実にキャリアを積み上げていきたい、という安定志向の人の方が銀行には向いています。
銀行の仕事は、派手さはありませんが、社会を支える重要な役割を担っています。日々の地味な事務作業や、顧客との信頼関係構築など、コツコツとした努力の積み重ねが求められます。
短期的な成果を求めるのではなく、長期的な視点で物事を考え、粘り強く努力を続けられる人こそ、銀行で評価され、活躍できる人材と言えるでしょう。
逆に銀行への就職・転職を考え直した方がいい人の特徴
一方で、もしあなたが以下のようなタイプであれば、銀行への就職・転職は慎重に考えた方がいいかもしれません。
銀行に向かない人の特徴
- 創造性を活かしたい
- 自分のペースで働きたい
- ルールや規則が苦手
- 常に新しい挑戦をしたい
これらの特徴に当てはまる人は、銀行の厳格なルールや減点主義の文化、変化を嫌う体質に強いストレスを感じる可能性が高いです。自分の強みや価値観と、銀行という組織の文化がマッチしているか、冷静に自己分析することが後悔しないための第一歩になります。
「銀行員は頭おかしい」の噂を理解し、後悔のないキャリア選択をしよう
さて、ここまで「銀行員は頭おかしい」と言われる理由から、その背景、そして働くメリットや適性まで、幅広くお話ししてきました。この言葉は、銀行の持つ独特な文化や働き方に対する、外部からの強烈な違和感の表れだということがお分かりいただけたかと思います。
最後に、これらの情報を踏まえて、あなたが後悔のないキャリア選択をするために今からできることをお伝えします。
入社後のギャップをなくすために今からできること
入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、最も重要なのは情報収集です。ただし、企業のウェブサイトやパンフレットに書かれている綺麗な情報だけを鵜呑みにしてはいけません。
やるべき情報収集
- OB/OG訪問
- インターンシップ参加
- 口コミサイトの確認
一番のおすすめは、OB/OG訪問などを通じて、現場で働く人の「生の声」を聞くことです。本音で話してくれる先輩を見つけ、「仕事で一番きついことは何ですか?」「飲み会は多いですか?」といった、説明会では聞けないような質問をぶつけてみましょう。
可能であれば、インターンシップに参加して、実際の職場の雰囲気を肌で感じるのも非常に有効です。
銀行以外のキャリアも視野に入れるなら
この記事を読んで、「やっぱり自分には銀行は合わないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。でも、それは決してネガティブなことではありません。
むしろ、早い段階で自分に合わない可能性に気づけたのは幸運なことです。銀行で培われる財務分析や法人営業のスキルは、他の業界でも高く評価されます。
例えば、企業の経営課題を解決するコンサルティングファーム、事業会社の財務・経理部門、M&Aアドバイザリーなど、活躍の場は多岐にわたります。
少しでも迷いがあるなら、一度視野を広げて、他の業界や企業も見てみることを強くおすすめします。転職エージェントに登録して、キャリアの専門家から客観的なアドバイスをもらうのも良いでしょう。
様々な選択肢を比較検討した上で、「それでも自分は銀行で働きたい」と思えるなら、それはきっとあなたにとって正しい選択になるはずです。

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