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信用取引はやめとけ?リスクと注意点を初心者にもわかりやすく解説

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株式投資の世界では「信用取引はやめとけ」という言葉をよく耳にします。少ない資金で大きな利益を得られる可能性がある一方で、大きなリスクも伴う信用取引。

本当に避けるべきなのでしょうか?

この記事では、信用取引のリスクや注意点を初心者の方にもわかりやすく解説し、実際に始める前に知っておくべき重要なポイントをご紹介します。

目次

信用取引とは?基本的な仕組みとその魅力

信用取引とは、証券会社からお金や株式を借りて行う取引方法です。

自分の資金以上の取引ができるため、少ない資金で大きな利益を狙うことができます。

しかし、その分リスクも大きくなります。まずは信用取引の基本的な仕組みと魅力について見ていきましょう。

信用取引の基本的な仕組み:レバレッジの効果

信用取引は、証券会社に担保(委託保証金)を預けることで、その担保価値の約3.3倍までの取引ができる仕組みです。

例えば、30万円の担保を預ければ、最大で約100万円分の株を買うことができます。これを「レバレッジ効果」と呼びます。

現物取引では自分の資金内でしか取引できないのに対し、信用取引ではより大きな金額で取引できるため、同じ値動きでもより大きな利益を得られる可能性があります。

また、「空売り」と呼ばれる、株価が下がると利益が出る取引も可能なため、下落相場でも利益を狙うことができます。

具体的な例で見てみましょう。30万円の資金で100万円分の株を信用買いした場合、株価が10%上昇すれば、利益は10万円となります。

これは元手の30万円に対して33%のリターンになります。現物取引では同じ30万円の投資で3万円(10%)の利益にしかなりません。

この高いリターンの可能性こそが、多くの投資家を信用取引に引き寄せる魅力です。しかし、この魅力の裏には大きなリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。

信用取引を始めるための条件と必要なもの

信用取引を始めるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、証券会社の信用取引口座の開設審査を通過する必要があります。審査では、投資経験や資産状況などが確認されます。

一般的には以下のような条件が求められます:

  1. 投資経験:多くの証券会社では、株式投資の経験(1年以上など)を求められることが多いです。
  2. 一定の資金力:最低委託保証金として30万円以上の資金が必要です。
  3. リスク許容度:ハイリスク・ハイリターンの取引に対応できるメンタルと資金的余裕が必要です。

これらの条件は証券会社によって異なりますが、基本的には投資の経験者や一定の資金力がある方を対象としています。初心者がいきなり信用取引を始めるのは難しいかもしれませんが、現物取引で経験を積みながら徐々に信用取引についても学んでいくという方法もあります。

皆さんは現在どのような投資をされていますか?現物取引から始めて信用取引に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。

「信用取引はやめとけ」と言われる3つの重大な理由

信用取引に対して「やめとけ」という意見が多いのには、それなりの理由があります。ここでは、信用取引が危険と言われる主な3つの理由について詳しく解説します。

①損失拡大のリスク:自己資金以上の損失も

信用取引最大のリスクは、自己資金以上の損失が発生する可能性があることです。レバレッジがかかっているため、株価が予想と反対方向に動いた場合、損失も大きく膨らみます。

例えば、30万円の担保で100万円分の株を買った場合、株価が30%下落すると30万円の損失が出ます。

これは担保として預けた30万円がすべてなくなることを意味します。さらに株価が下落し続ければ、最初に預けた担保以上の損失が発生する可能性もあります。

このリスクは「買いは家まで、売りは命まで」という格言で表現されることもあります。

買いの場合は最悪でも投資資金を失う(家を売るほどの損失)のに対し、空売りの場合は株価が理論上無限に上昇する可能性があるため、損失額に上限がなく(命を奪われるほどの損失になりかねない)ということです。

こうしたリスクを理解せずに信用取引を始めると、予想外の大きな損失に直面する可能性があります。

②追証(ついしょう)のリスク:追加資金の要求

信用取引では、含み損が拡大して担保価値が一定水準を下回ると、証券会社から追加で資金を入金するよう求められることがあります。これを「追証」(追加保証金)と呼びます。

例えば、最低委託保証金維持率が30%の場合、含み損の拡大により担保価値がその水準を下回ると、追証が発生します。具体的に見てみましょう:

  • 30万円の担保で100万円分の株を購入
  • 株価が20%下落し、20万円の含み損が発生
  • 担保価値は30万円-20万円=10万円に減少
  • 担保率は10万円÷100万円=10%となり、30%を下回る
  • 追証として最低でも20万円の追加入金が必要

追証が発生した場合、指定された期日までに追加資金を入金しなければなりません。

入金できない場合、証券会社は強制的にポジションを決済(強制ロスカット)することもあります。これにより、思わぬタイミングで損失が確定してしまう可能性があります。

追証のリスクは、特に資金に余裕がない投資家にとって大きな負担となります。

相場の急変時には多額の追加資金が必要になることもあり、準備ができていないと大きな問題になりかねません。

③精神的負担の増大:メンタルヘルスへの影響

信用取引は精神的な負担も大きいものです。レバレッジがかかっているため、株価の小さな変動でも資産価値が大きく変わります。このため、常に相場をチェックする必要があり、精神的なストレスが増大します。

また、損失が拡大した場合の心理的プレッシャーも大きくなります。「損切りするべきか、持ち続けるべきか」という判断を迫られる場面も多く、冷静な判断ができなくなることもあります。

特に追証が発生しそうな状況では、パニック状態になり、さらに悪い判断をしてしまうリスクもあります。

さらに、信用取引では金利や貸株料などのコストも発生するため、ポジションを持ち続けるほどコストが積み上がっていきます。これが追加の心理的プレッシャーとなり、長期的な投資判断を難しくしています。

こうした精神的負担に耐えられないと、感情的な売買に走りやすくなります。感情的な投資判断は往々にして失敗につながるため、メンタル面での準備も重要です。

信用取引を行う際の重要なポイント:リスク管理の徹底

それでも信用取引に挑戦したいと考える方のために、リスクを最小限に抑えるためのポイントをご紹介します。

ロスカットルールの設定:損失を限定する

信用取引で最も重要なのは、ロスカットルールの設定です。含み損がどれくらいになったら損切りするかを事前に決めておき、それを厳守することが重要です。

例えば、「含み損が資金の10%に達したら必ず損切りする」といったルールを設定しておくことで、大きな損失を防ぐことができます。感情的な判断に左右されないよう、機械的にルールを適用することが理想的です。

また、利益確定のルールも同様に重要です。「含み益が20%に達したら半分利益確定する」など、具体的な基準を設けておくと良いでしょう。

ロスカットルールは、自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて設定することが大切です。皆さんは具体的なロスカットルールを持っていますか?

十分な資金準備:追証に備える

信用取引を始める前に、追証に対応できる資金を用意しておくことも重要です。最低でも担保の50%程度の追加資金を準備しておくと安心です。

また、信用取引の額は資金に対して保守的に設定することをおすすめします。例えば、担保の2倍程度までに抑えるなど、レバレッジを控えめにすることで、追証のリスクを減らすことができます。

資金計画なしに信用取引を始めると、追証発生時にパニックになりやすく、冷静な判断ができなくなります。事前の準備が大切です。皆さんは追証に備えた資金計画を立てていますか?

テクニカル分析の習得:相場分析のスキルアップ

信用取引では、短期的な相場の動きを見極めることが重要です。そのためには、テクニカル分析のスキルを習得することが不可欠です。

移動平均線、RSI(相対力指数)、MACD(移動平均収束拡散指標)などの基本的なテクニカル指標の見方や、チャートパターンの分析方法を学んでおくと良いでしょう。

また、市場全体の動向や、セクター(業種)の動きも把握しておくことが重要です。個別銘柄だけを見るのではなく、相場全体の流れを理解することで、より的確な判断ができるようになります。

テクニカル分析は継続的な学習と実践が必要な分野です。少しずつスキルを高めていきましょう。皆さんはどのようなテクニカル指標を活用していますか?

まとめ:自分に合った投資スタイルを見つけよう

信用取引は、ハイリスク・ハイリターンの取引方法です。正しく理解し、適切に活用すれば、投資の選択肢を広げる強力なツールとなります。一方で、十分な知識や経験なしに始めると、大きな損失を被るリスクがあります。

「信用取引はやめとけ」という言葉は、特に初心者や資金に余裕がない人、リスク管理ができない人に対するアドバイスとして理解すべきでしょう。自分がどのタイプの投資家かを正直に自己評価し、自分に合った投資スタイルを選ぶことが重要です。

投資の世界には、信用取引以外にも多くの選択肢があります。現物株や投資信託、ETFなど、自分のリスク許容度や知識レベルに合った方法を選びましょう。

最後に、投資は長い道のりです。焦らず、着実にスキルを高めながら、自分に合った投資スタイルを見つけていくことが、長期的な成功につながります。皆さんの投資がより良いものになることを願っています。

信用取引はどんな人におすすめできないのですか?

信用取引は主に次のような方におすすめできません。まず、投資経験が浅い初心者の方です。株式投資の基本的な知識や相場分析の経験が必要なため、まずは現物取引で経験を積むことをおすすめします。次に、資金に余裕がない方です。大きな損失や追証のリスクがあるため、生活資金や緊急時の資金ではなく、失っても生活に影響がない余裕資金で行うべきです。最後に、感情的になりやすい方や損切りを躊躇する傾向がある方です。信用取引では冷静な判断力と厳格なリスク管理が必要不可欠です。

信用取引と現物取引はどこが違うのですか?

信用取引と現物取引の主な違いは次の通りです。まず、取引可能額が異なります。現物取引は自己資金の範囲内でしか取引できませんが、信用取引は自己資金の約3.3倍までの取引が可能です。次に、コストの違いがあります。信用取引では売買手数料のほかに金利や貸株料などの追加コストがかかります。また、信用取引には取引期限があり、原則として6ヶ月以内に決済する必要があります。さらに、現物取引では下落相場では利益を得るのが難しいですが、信用取引では空売りにより下落相場でも利益を狙えます。株主優待や配当金も、現物取引では直接受け取れますが、信用取引では受け取れないという違いもあります。

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