ある日突然、大切な液晶テレビの画面が割れてしまった…そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか?
子どもがおもちゃを投げてしまったり、掃除中に誤って何かをぶつけてしまったり、原因はさまざまですよね。
でも一番気になるのは「修理できるの?」「修理代はいくらかかるの?」ということではないでしょうか。
この記事では、液晶テレビの画面が割れた際の修理費用や対処法について、わかりやすく解説します。
液晶テレビの画面が割れたら修理できる?費用はいくら?

テレビの画面が割れてしまったとき、まず考えるのは「修理できるかな?」ということですよね。結論から言うと、液晶テレビの画面割れは修理可能です。ただし、かなり高額な修理費用がかかることが多いんです。
液晶テレビの修理費用相場
液晶テレビの画面が割れた場合の修理費用は、テレビのサイズやメーカーによって大きく異なります。一般的な修理費用の相場は次のとおりです:
- 小型(〜32インチ程度): 5万円〜10万円
- 中型(40〜50インチ程度): 10万円〜15万円
- 大型(55インチ以上): 15万円〜25万円以上
一例として、液晶画面の修理費用は40インチ以下で10万円前後、40~50インチで15万円前後、50インチ以上では20万円近くします。特に小型のテレビでは、新品購入価格よりも修理費用の方が高くなることもあります。こうした高額な修理費用の背景には、液晶パネル自体がテレビの部品の中で最も高価なパーツであることが関係しています。
なぜ液晶テレビの修理費用は高いの?
液晶テレビの修理、特に画面の修理にかかる費用が高い理由はいくつかあります:
- 液晶パネル自体が高価: テレビの中で最も高価な部品が液晶パネルであり、テレビ本体価格の大部分を占めています
- 専門技術が必要: 液晶パネルの交換には専門的な技術と設備が必要です
- パーツの調達コスト: 特に生産終了後のモデルでは、パーツの調達コストが高くなります
- 出張費用: 多くの場合、テレビは大型で持ち運びが難しいため、出張修理となり、その費用も加算されます
液晶パネルは基本的に部分修理ができないため、パネルが破損した場合はパネル全体を交換する必要があります。これが修理費用を押し上げる大きな要因となっています。
液晶テレビの画面が割れた時の対処法

液晶テレビの画面が割れた場合、取るべき対処法をステップバイステップで見ていきましょう。
1. まず安全確認とテレビの電源を切る
画面が割れると、ガラスの破片で怪我をする恐れがあります。また、内部の電子部品が露出し感電の危険もあります。まずは以下の手順で安全を確保しましょう:
- テレビの電源をすぐに切る
- コンセントからプラグを抜く
- 破片に触れないよう注意する
- 小さなお子さんやペットが近づかないようにする
2. メーカーや購入店に問い合わせる
安全を確保したら、次のステップとしてメーカーのサポートセンターや購入した家電量販店に連絡しましょう。その際に確認すべき事項は:
- 修理は可能か
- 概算の修理費用はいくらか
- 出張修理か持ち込み修理か
- 修理にかかる期間
メーカーによっては、公式サイトで修理費用の目安を公開していることもあります。事前に確認しておくと安心ですね。
3. 保証や保険が使えるか確認する
テレビの画面割れは、通常メーカー保証では対象外となることが多いですが、別途加入している保険で補償される可能性があります。
火災保険(家財保険)を活用することで、テレビ画面が割れたときに補償を受けられる場合があります。ただし、テレビ画面が割れた原因などによっては、補償の対象外となる場合もあるので、注意が必要です。
具体的には以下の保険・保証が使える可能性があります:
- 家財保険(火災保険の特約): 「破損・汚損」の補償が含まれている場合、対象となることがあります
- 家電量販店の延長保証: プランによっては破損も対象になっているものがあります
- クレジットカードの購入保証: カードによっては購入した家電の破損を補償するサービスがあります
保険や保証を利用する場合は、事故の状況や日時などの記録を残しておくことが大切です。また、画面が割れた状態の写真を撮っておくと、保険会社とのやり取りがスムーズになります。
4. 修理と買い替えのどちらが得か比較検討する
メーカーから修理費用の見積もりを取ったら、修理するか新しいテレビを購入するか比較検討しましょう。検討ポイントとしては:
- 修理費用と同程度の予算で購入できる新しいテレビのスペック
- 現在使用しているテレビの購入時期や使用状況
- 今後の使用予定期間
特に次のような場合は、修理よりも買い替えを検討した方が良いかもしれません:
- 購入から5年以上経過している
- 修理費用が新品購入費用の70%以上になる
- 最新モデルのほうが機能面で大きく向上している
テレビ画面の破損を防ぐための対策

せっかく修理したり新しく購入したテレビが、また同じように破損してしまっては大変です。将来的なトラブルを防ぐために、以下の対策を考えてみましょう。
テレビの設置場所と方法の見直し
テレビの設置場所や方法を見直すことで、破損リスクを減らすことができます:
- 安定した台の上に設置: 揺れやすい台や小さすぎる台は避ける
- 壁掛け設置の検討: 小さなお子さんやペットがいる家庭では、手の届かない高さに壁掛けするのも有効
- 通路から離す: 人の往来が多い場所は避け、ぶつかりにくい場所に設置する
- 地震対策: 転倒防止器具を使用し、地震時の転倒を防ぐ
保護アクセサリーの活用
テレビ画面を保護するためのアクセサリーも販売されています:
- テレビ保護パネル: アクリルやガラス製の保護パネルをテレビ画面の前に設置する
- テレビガード: 子どもがテレビに触れるのを防ぐガードフェンス
- 保護フィルム: 液晶画面に貼り付ける保護フィルム(ただし、完全な破損防止にはならない)
家族全員での注意喚起
家族全員がテレビの取り扱いに注意することも重要です:
- 小さなお子さんには、テレビの前でボールや硬いおもちゃで遊ばないよう教育する
- リモコンや小物をテレビの上に置かない習慣をつける
- 掃除の際は特に注意し、テレビの画面に直接クリーナーをスプレーしない
まとめ
液晶テレビの画面が割れてしまった場合、修理は可能ですが高額な費用がかかることが多いです。サイズによっては10万円以上の費用がかかるケースも珍しくありません。そのため、火災保険(家財保険)などの保険が適用できるか確認し、修理と買い替えのどちらが経済的に合理的かを検討することが大切です。
また、大切なテレビを長く使い続けるためには、適切な設置場所の選定や保護アクセサリーの活用など、日頃からの予防策も重要です。テレビは大きな買い物ですので、修理か買い替えかの判断は慎重に行い、自分にとって最適な選択をしましょう。
- テレビの画面割れはメーカー保証で修理できますか?
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一般的に、テレビの画面割れはメーカー保証の対象外となることがほとんどです。メーカー保証は製品の自然故障を対象としており、落下や衝撃による破損は「外的要因による故障」として保証の対象外とされることが多いです。ただし、購入時に家電量販店の延長保証に加入している場合は、プランによっては破損も補償されることがあるので確認してみましょう。
- 火災保険でテレビの画面割れは補償されますか?
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火災保険の特約として家財保険(破損・汚損補償)に加入している場合、テレビの画面割れが補償される可能性があります。例えば、子どもがおもちゃを投げてテレビの画面が割れた場合や、誤ってテレビを落として壊した場合などは、「不測かつ突発的な事故」として補償の対象となることがあります。ただし、故意による破損や経年劣化による破損は対象外となるため、保険会社に確認することをおすすめします。
- 修理と買い替え、どちらが得ですか?
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一般的には、修理費用が新品購入価格の70%を超える場合や、テレビの使用年数が5年以上の場合は、買い替えを検討する方が経済的に合理的なことが多いです。特に小型テレビ(32インチ以下)では、修理費用が新品価格を上回ることもあります。また、技術の進歩により、同価格帯の新しいモデルの方が画質や機能面で優れている場合も多いので、修理費用の見積もりを取った上で、新製品の価格やスペックも比較検討することをおすすめします。
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