東京で4人家族が住むとなると、どのくらいの家賃が必要なのか気になりますよね。都内では地域によって家賃の相場が大きく異なるため、予算に合った住まい選びが重要です。
この記事では、東京における4人家族向け物件の家賃相場や、地域別の特徴、予算の立て方などをわかりやすくご紹介。
初めての引っ越しでも安心して物件を探せるよう、具体的な数字と共に解説していきます。
東京の4人家族向け物件の家賃相場はどのくらい?

東京で4人家族が快適に暮らせる物件といえば、3LDKや広めの2LDKが一般的です。
では、そんな物件の家賃相場はどのくらいなのでしょうか?
地域や物件の条件によって大きく異なりますが、東京23区内の平均的な家賃相場を見ていきましょう。駅からの距離や築年数なども考慮しながら、あなたの家族に合った物件選びのヒントをお伝えします。
23区内の家賃相場を地域別に徹底比較!
東京での4人家族の平均的な家賃は、調査によると月額約12万7千円程度となっています。ただし、これはあくまでも平均値であり、実際の家賃は地域によって大きく異なります。
23区内で家賃相場を比較してみると、かなりの差があることがわかります。例えば、家族向け物件が多い地域でみると:
地域 | 2LDK | 3LDK |
---|---|---|
杉並区 | 約23万円 | 約37万円 |
中野区 | 約27万円 | 約33万円 |
世田谷区 | 約25万円 | 約37万円 |
練馬区 | 約20万円 | 約22万円 |
一方、高級住宅街として知られる地域では:
地域 | 2LDK | 3LDK |
---|---|---|
港区 | 約73万円 | 約80万円 |
渋谷区 | 約57万円 | 約53万円 |
千代田区 | 約36万円 | 約82万円 |
このように、同じ間取りでも場所によって2倍以上の差が出ることもあります。みなさんも「え、こんなに違うの?」と驚かれるかもしれませんね。
また、23区内でも比較的家賃が抑えめなのは:
地域 | 2LDK | 3LDK |
---|---|---|
足立区 | 約17万円 | 約18万円 |
葛飾区 | 約18万円 | 約16万円 |
江戸川区 | 約21万円 | 約20万円 |
こういった地域は、都心へのアクセスも比較的良好なので、予算を抑えたい家族にとっては検討の価値があるでしょう。
地域選びで大切なのは、「家賃」だけでなく「通勤時間」「教育環境」「生活利便性」のバランスです。
例えば、少し家賃が高くても通勤時間が短ければ、時間的にも体力的にも余裕が生まれます。お子さんの学校や保育園への距離も重要なポイントですよね。
適正な家賃の目安はどう考える?
「家賃はいくらまでなら払えるの?」というのは、家族みんなの生活に関わる大切な問題です。一般的に家賃の適正額は、世帯収入の25%以下が目安といわれています。
例えば:
- 年収600万円の場合:月々12.5万円程度
- 年収800万円の場合:月々16.7万円程度
- 年収1,000万円の場合:月々20.8万円程度
ただし、4人家族の場合は教育費や食費などの支出も多いため、実際には年収の20%以内(年間収入の5分の1程度)に抑えておくと安心です。つまり:
- 年収600万円なら月10万円
- 年収800万円なら月13.3万円
- 年収1,000万円なら月16.7万円
これくらいが無理なく支払える家賃の目安になります。
また、不動産を借りる際の審査では、一般的に「家賃の36倍以上の年収」が必要とされることが多いです。例えば:
- 月家賃15万円の物件 → 年収540万円以上
- 月家賃20万円の物件 → 年収720万円以上
- 月家賃25万円の物件 → 年収900万円以上
このような基準を踏まえて、ご家族の収入に合った予算設定をしていくことが大切です。みなさんの年収はどのくらいですか?それに合わせた家賃設定を考えてみましょう。
地域別の特徴と家賃相場の詳細

東京の4人家族向け物件を地域ごとに詳しく見ていきましょう。都心部、副都心、城西・城南エリア、城東・城北エリアなど、それぞれの特徴と家賃相場を解説します。
通勤や教育環境、生活利便性などの観点から、あなたの家族に最適な地域を探すヒントを提供します。
都心・副都心エリアの家賃事情
都心部(千代田区、中央区、港区)や副都心エリア(新宿区、渋谷区など)の家賃相場は非常に高めです。4人家族が住める広さの物件となると、さらに高額になります。
港区では3LDKの平均家賃が約80万円と、とても高額です。
でも、「そんな高い家賃、払える人いるの?」と思われるかもしれませんが、外資系企業の役員や経営者など、高所得者がこのエリアに集中しています。
都心エリアのメリット
- 通勤時間の短縮
- 交通の利便性の高さ
- 商業施設や医療機関が充実
一方で、家族向け物件は少なく、競争率も高いのが現状です。
新宿区や渋谷区などの副都心エリアも、家賃は高めですが、都心部よりは若干抑えめ。それでも3LDKの家賃相場は30万円以上となっています。
「でも便利な場所に住みたい!」という方には、中野区や豊島区などの隣接区がおすすめです。例えば:
- 中野区:都心へのアクセスが良く、3LDKで平均32.4万円
- 豊島区:池袋を有し、3LDKで平均33.9万円
これらの地域は、都心へのアクセスの良さと比較的抑えめの家賃のバランスが取れています。お子さんの教育環境も整っていることが多いので、家族にとっては住みやすいエリアかもしれませんね。
城西・城南エリアの住みやすさと相場
世田谷区や杉並区などの城西エリア、品川区や大田区などの城南エリアは、自然環境が良く教育熱心な家庭に人気のエリアです。
世田谷区は、閑静な住宅街が広がり、教育環境も良好です。2LDKの家賃相場は約24.9万円、3LDKは約36.8万円。「高いな~」と感じるかもしれませんが、住環境の良さを考えると納得の方も多いようです。
杉並区も同様に住環境が良く、2LDKで約23万円、3LDKで約37.1万円となっています。
これらのエリアの特徴
- 緑が多く、公園などの施設が充実
- 私立・公立ともに評判の良い学校が多い
- 治安が良く、落ち着いた雰囲気がある
ただし、都心までの通勤時間は20〜30分程度かかることが多いです。「時間より環境を重視したい」という方には向いているでしょう。
品川区は羽田空港へのアクセスも良く、3LDKの家賃相場は約39.2万円。大田区は少し抑えめで3LDKが約28.4万円となっています。
生活のしやすさで選ぶなら、こういった城西・城南エリアは家族にとって魅力的な選択肢になるでしょう。みなさんはどんな環境を重視しますか?
城東・城北エリアでコスパよく暮らすコツ
足立区、葛飾区、江戸川区などの城東エリアや、板橋区、練馬区などの城北エリアは、23区内では比較的家賃が抑えられるエリアです。
例えば:
- 足立区:3LDKで約18万円
- 葛飾区:3LDKで約16.2万円
- 江戸川区:3LDKで約19.9万円
- 板橋区:3LDKで約19.3万円
- 練馬区:3LDKで約21.8万円
「え、こんなに安いの?」と思われるかもしれませんね。都心からは少し離れますが、交通網が発達しているので通勤にはそれほど不便ではありません。特に東武線、京成線、都営線などの路線が通っているエリアは、都心へのアクセスも比較的スムーズです。
これらのエリアのメリット
- 家賃が23区内で比較的安い
- 物件の広さが確保しやすい
- 商店街など生活施設が充実している地域が多い
また、最近では再開発が進んでいるエリアも多く、新しいマンションやショッピング施設などが増えています。子育て支援施設も充実していることが多いので、家族にとって住みやすい環境が整っています。
コスパよく暮らすコツ
- 複数路線が利用できるエリアを選ぶ
- 駅から少し離れた物件を検討する(徒歩10分圏内でも家賃が下がります)
- 築年数が少し経った物件を検討する(新築に比べて2〜3割安くなることも)
みなさんの通勤先や生活スタイルに合わせて、これらのエリアも視野に入れてみてはいかがでしょうか?
将来を見据えた住まい選びのアドバイス
最後に、将来を見据えた住まい選びのアドバイスをいくつかご紹介します。
まず、子どもの成長に合わせた間取りを考えましょう。幼い子どもなら同じ部屋で過ごせても、成長するにつれて個室が必要になります。「今は2LDKで十分」と思っても、数年後には手狭に感じるかもしれません。
次に、交通インフラの発展を視野に入れることも大切です。例えば、現在建設中の路線や駅の開発計画がある地域は、将来的に便利になる可能性があります。少し先を見据えて、今は少し不便でも将来性のある地域を選ぶという視点も持ちましょう。
また、長期的なライフプランも考慮に入れてください。「いずれはマイホームを購入したい」という計画があるなら、家賃を抑えめにして貯蓄に回す選択も検討する価値があります。
お子さんの教育方針も重要なポイントです。特定の学校区を希望するなら、その地域に絞って探す必要があります。中学受験や高校受験を視野に入れるなら、塾や予備校へのアクセスも考慮すると良いでしょう。
最後に、柔軟性を持つことも大切です。理想の条件をすべて満たす物件を見つけるのは難しいかもしれません。優先順位をつけて、ある程度の妥協点を見つける姿勢も必要です。
皆さんの家族にとって最適な住まいが見つかることを願っています。東京での4人家族の暮らし、大変なこともあるかもしれませんが、都会ならではの魅力も多くあります。ぜひ、家族みんなで話し合いながら、理想の住まいを探してくださいね!
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